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どうして正しいことを、自分が正しいと強く強く思っていることなのに、行動の前で立ちすくんでしまう自分がいるのだろう。
他人にいい顔をして自分を殺して、できるだけだれも怒らせないように傷つけないようにすることが最もずるいことだというそんな正義感を培いたい。 他人の存在は否定出来ない、けれど自分は今我慢すれば、コトが丸く収まる、そんな風に考えていままで生きてきた。そのたびにちっちゃい自分がすこしずつすこしずつ胸の内で死んでいった。 僕はもう、だれにも頭を下げない。ただ、前を向いて一生懸命、生きたい。 他人にどう思われているかという鎖、体中をがんじがらめに縛り付けているこの鎖をぼくはいま断ち切りたいのだ。 僕が僕を応援しなければだれが僕を応援してくれるというのか。 あきらめずに。誠実に。そんな人間でありたい。 PR |
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カラカラに乾いた白い砂
贅肉なのか筋肉なのか分からないが丸っこいピッチャーが下から速い球を次々にほうってくる。 僕は右のバッターバックスにたち、一球、一球、軽くバットを振ったりして、 ピッチャーのリズムに乗せられないように、警戒する。 ランナーは2塁でヒットを打てば恐らく点数が入るだろう。 ピッチャーは眼窩をすべてふさいだスポーツサングラスを七色に光らせて、 目や表情から気をうかがうことはできない。 少しでも弱気になれば、内野ゴロやフライで終わってしまいそうだ。 落ち着こうと、もう一度バッターボックスの砂を スパイクで平坦にならす。 砂埃と白線の石灰が顔の高さまで舞い上がり、 舌が苦くなる バットを高く天につきさし、青空を見上げた後、 再び肩越しにピッチャーの見えない目を探す。 ゆっくりと外角高めに入ってきた灰色のボール 僕はその玉を思い切り叩きつけた。 カキーンという音が高校球児を連想させて気恥ずかしかったが、 確かに玉足速くセンター前にヒットを打った。 僕は相手チームに一矢を報いる一点を稼ぎ出した 網野智世子 評価 |
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